先日、ファミレスに入ると隣の席の若い女の子の二人組が深刻そうに話をしています。聞くつもりはなかったのですが、どうにも席が近い上に声も大きいので聞こえてしまったのです。年頃とては二十歳代の前半くらいで付き合っている彼の悩みのようです。髪の毛の長いほうの女の子が彼氏が会社をやめて転職してしまったというのです。しかも辞めるときにはメール一本を上司にしただけで、同じ会社にいる彼女に残っている机やロッカーの荷物を持ってくるように頼むのだそうです。話を聞いていた髪の毛の短い方の女の子は一緒にため息をつきながら聞いていましたが、もう別れたほうが良いのではと助言していました。勤めて半年くらいでいくら上司と折り合いが悪いからと言って辞めるときくらいきちんと挨拶をするべきだし、ましてや彼女に後始末を頼むなんてとんでもないと言っていました。私も隣で話を聞いていて全く同感でした。

そういえば先日も私は友人から似たような話を聞いていました。友人は小さい設計事務所をご主人と営んでいますが、そこで雇っている事務の女の子の話です。しばらく有給休暇を使って休んでいたかと思うとある日メールであと2週間で辞めたい、新しいと職場が決まったと言われたそうです。翌日出社してきた彼女に事情を聞いてみると、以前からやりたかったファッション関係の仕事で求人の募集があることがわかったので応募し合格したけれど、そちらの方ですぐに勤めて欲しいと言われたのだそうです。それで出来るだけ早く辞めたいということでした。友人とご主人はびっくりしたそうです。なぜならまだ勤めてやっと半年で、有給休暇の取得も認められたばかりです。おまけにこちらで働くときに出来るだけ長く働きたい、結婚しても続けたいと言っていたし希望の職種だと履歴書の志望動機の欄に書いてあったのにと思ったのだそうです。それらは全てが嘘っぱちだったのでしょうか。

近年の転職の実情ってこういうものなのだろうかと思いました。取り敢えず就職してみるけれど自分の夢とか希望とか理想には貪欲で、周囲の迷惑を考えたりしないと友人は嘆いていました。一方で就職が難しく、大学を出ただけでは希望の会社に就職できる人なんて僅かです。大学の3年生くらいから就職活動を始めてもどこにもひっかからず焦ってどこでも良いからということで取り敢えず就職してしまうので、このような転職の実情になってしまうのではないでしょうか。友人の気持ちもわかりますが、転職する側にも同情してしまいます。

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